個性豊かな認知症

前回の認知症に引き続き、商店を夫婦で経営して夫に先立たれた夫人がこの施設に入所されたのは2か月前の事、彼女曰く「私は○○を独特の製法で商品化に成功して、今は優秀な息子が立派に跡をついでいるの」と一日に何度も職員や他のお客さんに同じことを繰り返していて、誰も聞いていないのに突然その自慢話を勝手にしてきます。とても鼻高々に話していて、日頃の行いや言葉ずかいなどは上から目線で命令調であり、その様子を見ていると彼女のその頃の行動が手に取るように想像できて、私自身「へえって」思わず微笑んでしまいますが、この方が他にもよく話すことは大きな農家に生まれ「父親に凄く可愛がられて育てられたのよ」とこの話も耳に胼胝ができるほど何十回も話しています。おそらく死ぬまで話しているのでしょう?記憶の中でこの思いでが強く残っているのかも!他のお客さんと比べると個性豊かな方で一番目立ちます。ところが入所された時から帰宅願望が強く「家に電話をかけて」と毎日、職員に食い下がっていましたね、それは今も続いていてあちこちのドアーを開けようとしているけど騒ぎは起こしていないので平穏に過ごしていることなのでしょう、この行為もずっと続くのでしょうか私達も分からないができることはその方にあった言葉かけをしたり言葉をかけられたら無視しないできちんと話を聞いてあげて例えば出口を探していたら無視しないで一緒に探したりする事で安心感を持ってもらい落ち着いた日々を過ごせるのかなと勝手に推測してます。

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