桜が教えてくれたこと

桜の季節もいつの間にか終わって、桜前線は北上し今ごろは北海道の北の果てまでたどり着いているのか今や桜のニュ-スも見ることなく今年の桜前線はどこの地区でも例年より早く訪れたとか、今、私の地区の桜は葉っぱが元気よくおい茂っていて誰にも観賞されずにどっしりと静かに佇んでいる。又今は桜に代わって藤やツツジが人びとの注目を浴びていて、桜とは違うよそうであでやかに咲き誇っている。ところで木々や川、海、水、動物、虫等自然は人間のように言葉は持ってはいないが人間が困るような事態の前には予兆があって人間に知らせてくれていてそれを人間が吸い上げるかそれとも無視してしまうか例えば水俣病は魚が教えてくれてますし(近くの工場が水銀を川に垂れ流しをしていた)、東京湾でもハゼ(当時東京湾で釣れる魚はほとんどハゼだった)の生体に異変が起きたり(水質の変化)など人間に知らせているのです。そのことで私が小学生の頃に母から聞いた話を思い出しました。川崎市と大田区の間には多摩川という川が流れていてその多摩川の下流で京急川崎から大師線という支線が通っていて川崎大師に行くときは京急川崎で大師線に乗り換えていました。その線には他にとても有名な大会社があってある駅を降りて改札を出るとそこがそのある大会社の工場内へつながっているのです。母の話はその大会社の話だったのです。その会社が来る前はそのあたりには多摩川に沿って桜の木が植えられていたそうですがその会社が進出して操業が始まるとその桜が枯れて最後は全滅したそうです。その桜は人間に何かを知らせてくれているんだとその時私は感じました。その会社の商品はその当時画期的な商品として大ヒットしていました。その母の話が今も昨日のように思い出され自然はすごいな身をもって人間に教えてくれてる、私はそれに素直に答えられる様な自分でありたいな!

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