女性の風呂ギライっているの?

今回も引き続き風呂ギライ、歯磨き嫌いの最高峰の方(この施設で)を紹介したいと私もこの仕事を長年していて前回の方と同様、過去に経験のない方々なので、ある意味貴重な存在ではないかと。風呂ギライというのは男性の特有のことかと勝手に理解をしていたけれども今の施設ではすべて女性なのです。これにはビックリでした。今までの考えを最初にさいころをスタ-ト地点に戻さなければならない状態になったのだけれども、私が一番最初にショックを感じたのは有料老人ホームでした。駆け込みに近い状態で入所された男性の方、奥さんの話では既に3か月ほどお風呂に入っていないとのこと何とか風呂に入れてほしいと懇願されたようです。全職員挙げての(社長まで繰り出して)課題、最初に職員が対応したがだめ!次に看護婦を先頭に入浴の指揮をとり周りを数人の職員が固める、最初の一度目はお風呂に入ることに成功したが何度目かで入浴への誘導がわかってしまい又元の木阿弥、次はどのような手を使うか悩んだ末、究極の選択ですがエレベ-タ-を待っているときにナ-スがいきなり本人に湯をかけて風呂場へとのシナリオだったが相当暴れたのを今もはっきりと記憶にあります。今の施設ではそれよりも上の方法で入浴をしてもらっています。「お風呂入らないよ」と言われて引き下がるわけにはいかないのだから、週2で入浴をしますが3日に1回の割合、究極の彼女は二人体制で入浴しますが、言葉巧みに仕掛けますが毎度の事なので本人にお風呂ということがわかってしまうこともありでなかなか手ごわいですがそこをなんとかお風呂場まで誘導、誘導出来たら半分成功したも同然でその勢いで衣類を抜いていただき(ものすごい抵抗あり)一人の職員がその方の両手を確保しもう一人が彼女を片手で抑えながら重要な部分を洗います!時間的にはものすごい速さだと思いますが、最初の日はこちらの誘導には乗らなかったり、そういう時は無理強いをせずサラッと受け流します、次の日に本格的に誘導します。前日よりやや長めにちょっとしつこく誘います。こんな風に日常の繰り返しをしてます。その時にかまれたり引っかかれたりつねられたり、職員も体張ります、そこまでしなくてもという職員もいるけれど生半可にやっていたら彼女は1回もお風呂に入らないかもしれないし、疑問符はあるけれど彼女の暴力と戦いつついつの日にか声をかければスーっとお風呂に入ってくれることを心より願って今も奮闘しています。

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